えりかの物語 その一

 気がつけば、私が夫であるおと兄〜様に嫁いでから一年余の年月が過ぎました。
普通、結婚式を挙げて披露宴をして新婚旅行と言うのが、一般的らしいです。
でもわたしの場合は正式に式を挙げたのが、六月一五日で、
披露宴として、たくさんの方々にオフで私をお友達の皆様にお披露目していただき、
多くの方々に、お祝いしていただいたのが、式の一ヶ月前の五月五日で、
さらにハネムーンに往こうと誘われて、陸奥にある聖地莉香城まで遠出したのが三月一四日の事でした。

 想い起こせば、一昨年の秋にモデルをしていた私の事を、
惚れたと言ってラブレターをもらったのが、こうやってお嫁に往くきっかけでした。
私の何処がお気に召したのか、その当時の私には判りませんでした。
ステージに出ている私を度々見に来ては、励ましのメッセージを残して下さいました。
でもそれこそ『Gの仮面の紫の薔薇の人』とか、『名作劇場の足長おじさん』の様に、
私の方から会う事はかなわなかったからです。
でも何処かで私の事を見に来てくれていると思うと励みになりました。
そして何時しかおと兄〜様は、私の心を占領していきました。
当時のバイト仲間の春菜さんにも
「えりか、最近いい笑顔しているネ。恋でもしたの?
相手は、どんな人なの?良かったら紹介してよ!」
と言われたけれど、とても言えませんでした。
実は、私が一番好きなその方のお顔も知らないなんて‥。

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